高校での悔しさから大学へ。考え抜いて辿り着いた今|バレーボール|吉田 美海さん

吉田 美海さんインタビュー動画

吉田 美海さん

profile

大阪府出身。
高校時代の口惜しさをバネにして大学リーグで活躍!
現在はデンソーエアリービーズに所属してバレーを続けられ、アウトサイドヒッターとしてご活躍の場を広げている。

企業の顔としてバレーボールで戦う

現在のお仕事はどんなことをしていますか?

株式会社デンソーでバレーボールをやっています。
毎日体育館でバレーボールをすることが主な仕事です。
自分が今までやってきたバレーボールを仕事にできていることがとてもありがたいことだと思っていますし、苦しいことや課題もたくさんあるのですが、一つひとつクリアして、結果を残すことが今のやりがいになっています。

競技を通じて企業の名前を広げていくためにどんなことに取り組んでいますか?

企業の名前を一番知ってもらえることは結果を残すことだと思っています。
その他に企業の名前を知ってもらうための取り組みとしてSNSでの発信を始めました。
大会の結果や選手紹介、練習風景などを発信していて、そういうところでも知ってもらえる機会が増えたのではないかと思います。

高校での雪辱を果たすために大学へ

どのような経緯で進路を決めましたか?

吉田選手高校生の時は全然進路のことを考えていませんでした。
しかし、高校生の後半になるにつれて、進路を考えることが多くなり、チームの結果としてはよかったものの、自分がレギュラーとして出場できなかったので、バレーボールをまだやりきれてないことに気づきました。
そこで、この悔しさをバネに大学リーグという新しい場所で結果を残したい気持ちが強くなり、大学進学を決めました。
結果的に私は帝塚山大学の現代生活学部というところに進学しました。
自分の中で絶対関西の一部リーグでバレーボールをしたいという気持ちがあり、様々な大学を見学したり、練習に参加させていただいたのですが、帝塚山大学のチームの雰囲気が一番自分に合っていると感じたんです。
また、4年間バレーボールをしながら何か自分に合った資格を取得したいという気持ちがあり、帝塚山大学の現代生活学部の中に小学校の教員免許と幼稚園・保育園の免許を取得できる学科があったので、そこにも惹かれて帝塚山大学に進路を決めました。

大学時代に勉強して良かったと思うことは何ですか?

大学の授業では、教員になるために必要なことを学ぶ機会がたくさんあったのですが、どんな授業でも同じ学部の生徒や先生とコミュニケーションを取る機会がたくさんあったので、そこでお互いの気持ちや意見を交換することの大切さを学べたことは授業を受けて良かったと感じています。
教育でも、スポーツでも同じなのですが、他人の意見を聞いて、自分の意見を伝えることによって、自分の考えとはまた違ったことに出会えたり、共有できることがたくさんあるので、それは今の仕事にも活きています。

大学で学んだことはお仕事のどのような場面で活きていますか?

私は現在、自分よりも年上の方がたくさんいる環境の中でプレーをしています。
チームに入ったばかりの時は、自分の気持ちを伝えることや自分のやりやすい環境をどう作れば良いかなど、悩むことがたくさんありました。
そこで、大学で学んだ自分の意見の伝え方や意見の聞き入れ方を活かして、ミーティングなどの発言できる機会に自分から積極的に発言したり、日頃からどうすれば自分の意見が伝わりやすいか、チームは今どういう状況かなど、自分の身の回りの環境を理解しよう努めるようになりました。

人と関わり、考える。大学だからこそ得られる喜び

高校の部活動と比べて大学運動部はどんな違いがありますか?

考える量が大きな違いだと思います。
高校も大学も監督がいて、チームのメンバーと同じ目標を目指して頑張るというところは変わりないのですが、高校時代はトレーニングや練習も監督や先輩などの「上の人」が決めた内容をがむしゃらにやっていただけでした。
一方で大学生は練習メニューやトレーニングを自分たちで考えて行う機会がたくさんありました。
どうやったら自分達がプレーしやすい環境ができるかであったり、チームのルールというのも自分たちが中心となって考えていたので、そういったところは大きな違いだと思いますね。

大学でスポーツをすることにはどんな意義がありますか?

大学生でスポーツをすることは技術面や結果も求められるのですが、それだけではなくスポーツを通じていろんな人と関わることができたというのを強く感じています。
結果を残すためのトレーニングやコンディション調整は、その時すごく苦しいと思うことがたくさんありますし、同じ目標を持った選手の中でもぶつかったりとか、人間関係でうまくいかないこともたくさんありましたが、いざ試合でチームの結果を残せた時に、ぶつかりあったことや悩んでいたこともこのためにあるんだと思えました。
もちろん、これは高校生の時にも経験できることかもしれませんが、自分たちで考えて取り組んだ大学生だからこそ、その喜びを強く感じられたのではないかと思っています。
また、自分がこうしてバレーボールに取り組めているのは、両親や監督など、周りの人のサポートがあってこそだということも大学生で感じることができたので、それも大学でスポーツをすることの良い点だと思います。

これから大学へ進む高校生へ

高校時代、私も今の進路を全く想像していませんでしたが、「今これを頑張りたい」と思えることを一生懸命できたからこそ、今の進路があると思っています。
それはスポーツでも勉強でも、目指しているものはどんなものでも関係ありません。
無理じゃないかと思うこともたくさんあると思いますが、いろんなことに挑戦して、失敗も経験した中で、自分のやりたいものをどんどん見つけていってください。

 

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