アメリカンフットボールに打ち込んでついた習慣|高橋 純一さん

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高橋 純一さん

profile

宮城県仙台市出身。
仙台第二高等学校から、一橋大学商学部商学科に入学。

高校ではサッカー部・大学では関東一部リーグのアメリカンフットボール部に所属し、活躍の場を広げる。
現在はスポーツX株式会社に勤め、日本だけではなく海外にも足を運び、新規プロサッカークラブ設立業務に尽力している。

商学の基礎を学んだ4年間

どのような経緯で進路を決められたんでしょうか。

ずっと高校まで仙台で生まれ育って、今でも仙台大好きなんですが、ちょっと天邪鬼というか、「仙台以外のところで一人暮らしもしてみたいな」っていう憧れがあって。「せっかく一人暮らしするならより良い大学にも行こう」って考えたときに、「東大はなかなか簡単ではないな」って。その中で一橋大学っていうのがあることを知って、一橋は文系では非常に優秀というところが一橋を選択した1つの理由です。

あとは私自身が将来、明確に具体的な職業として「これをやりたい」というのがなくて。当時は弁護士とか、もしくは「何かグローバルに活躍できる仕事」とか、すごいフワッとしてたんです。「これでやっていくんだ!」と明確に定められていなかった中で、商学や経営っていうのは、社会においても実学として学ぶには今後に生きてくるんじゃないかっていうところもあって、商学部を専攻しました。

大学で学んで、今に活きていることはありますか?

はい。特に経営学や組織論、そういったベースとなる理論です。そういった、学者の方々や先生方の研究が可視化、体系化された議論を学ぶことは一つの「型」になると思うので。まず型を知らなければ、次なる発展にもいけないと思います。経営学や、そもそもの「組織論っていうのはどういうことか」っていうのは、基礎ではあるんですけど、社会人になっても使えるものじゃないかなと。

もっと勉強したらよかったと感じることはありますか。

表裏一体なんですけど、社会人の方や著名な先生方もたくさんいらっしゃったので、発展的な科目ももっと貪欲に受講すればよかったと思います。経営学や体系的なマーケティングの理論を学んでおけば、もっと知識が深まって、実践に活きることができたのじゃないかなって思います。先ほど「基礎を学んだ」とは言いましたけど、もっともっと基礎を深堀りして考える力をつけた上で学んでおけば、と。
あとは様々な先生の授業を幅広く受けておけばよかったなって感じます。一橋は特性上、商学部のみならず、法学部、経済学部、社会学部を横断的に受講できる仕組みにもなっています。商学に限らず、経済学・法学・社会学もえり好みせず、もっと幅広い視野で学んでおければ、もっと幅広い視野が得られていたんだろうな、と感じます。

「みんなで一丸となり、勝利する」目標にこだわった

大学スポーツについて伺います。高校までの部活動とは、何が違いましたか。

高校までは監督の練習メニューを提供されて、受身的にそれをやってきたってところですけども、自分たちで試行錯誤しながら、「こういう練習メニューがいいんじゃないか」とかり、「こういう形で対戦相手を分析して戦術も組み立てよう」って、完全に学生の私達でやってきたので、そこは大きな違いですね。

大学のスポーツが今この仕事に活きているということはありますか?

営業開拓・事業開発をしていて、目的を持って、新しいクラブを地域に作らせていただくっていう目標があります。それに対して、どう実際に企業様とアプローチするかをブレイクダウンしていくところは、アメリカンフットボールで「みんなで一丸となって対戦相手に勝利する」っていう目標に対してやりきっていく習慣が非常に活きています。
あとはアメリカンフットボールっていう特性上、本当に大きな体でブロックするポジションがあり、一方で私のように華奢で小さくても足は比較的速いっていうポジションがあったり、本当に役割が明確にわかれているので、みんな特性が違う中でそれぞれの強みを生かしながら、どう戦術を組み立てるかもディスカッションしたところも活きてきていますね。
また、一筋縄では簡単にはいかない中で、いろんな方策をやってチャレンジして、失敗してチャレンジして失敗してって、PDCAを回していくっていうところも、今の業務には活きています。私達自身もなかなか類似企業がない中で、クラブを作って新しくどんどん地域に作っていくって今までの事例がない中で試行錯誤してるので、うまくいくことばかりではないんですけども、立ち止まるんじゃなくて「うまくいかなかったら、次こうしてみよう」「どんどんチャレンジしてチャレンジして」っていうので業務改善をして、業務をさらに行動に移していく、そういった行動習慣っていうのは、4年間では非常に培われたところだなと感じています。

今ご自身が高校生だったら、同じ選択をされますか。

今また自分自身が選択するっていうところだと、もっと広くといいますか、もう東南アジアとかヨーロッパアフリカとか、そういうところも視野に入れます。大学というか学びっていうところを考えても、ちょうど今私の業務が東南アジアやアフリカっていうのも主戦場にしているので。18歳から22歳っていう非常に多感な時期に世界を体感しておくのは非常に良いんじゃないかと感じます。
「自分が自分が」っていう部分が、海外はより感じたんです。そうしないと生きていけないっていう非常にシビアな部分もあると思うんですけど、そういったところを若いうちから体感した上で、また日本に戻ってくるなり、またそのままグローバルで活躍のフィードをやるっていうのは、その後の社会人人生にも活きてくるんじゃないかなっていうのは、出張ベースで海外、東南アジアやアフリカへ行くと感じるので。それはもっと若いうちから経験するのは非常に良い機会になるんじゃないかなと。

大学でもスポーツは続けていたと思います。それは先ほどの心身ともに鍛えられたりとか、ひいては社会に出たときにも非常に活きてきたと結果として感じているので。

打ち込むことが、未来につながる

高校生へメッセージをお願いいたします。

部活動、スポーツに打ち込まれている方が多くいらっしゃると思います。そういったしっかりスポーツに打ち込んできた時期、経験っていうのは結果的に学業にも活きてくると感じております。
実際私自身も、うち3年間の夏までスポーツに部活に打ち込んで、その後に本格的に受験勉強っていうところにシフトしていきました。そういったことが皆さんももちろんできると思います。スポーツに打ち込む、そして学業に打ち込んで、今後の大学なり、次の進路っていうところに活かせると思いますので、しっかりと部活動にも目いっぱい打ち込んで、そして勉強に打ち込んでほしいなと考えております。

 

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