スポーツ × クラブ運営の仕事

2024年2月1日

スポーツ × クラブ運営 ではたらく人へインタビュー

竹田好洋(たけだよしひろ)さん
出身
東京
経験スポーツ
少年野球、体操、サッカー
勤務先
株式会社 Criacao(クリアソン)取締役CSO
竹田好洋(たけだよしひろ)さん

株式会社 Criacao(クリアソン)取締役CSOである竹田さんへ特別インタビュー

クリアソン新宿ではどういう事業を行っているのですか?

主に3つの事業を展開しています。クラブ事業、キャリア支援事業、研修事業です。

それぞれの事業の内容を教えてください。

クラブ事業では、現在JFL(日本フットボールリーグ)に所属するクリアソン新宿というサッカークラブを運営しております。クラブ、スポーツを使った、地域課題解決やパートナー企業(※1)の課題解決、共に事業を創っていくことをしています。

キャリア支援事業では、主にアスリートのセカンドキャリア(※2)や大学体育会生向けのリーダー教育、キャリア教育支援を行なっています。部活生活をより良くしていく為のサポートやスポーツの経験を今後の社会でどう活かしていくのかをサポートしています。

「なぜサッカーをやるのか」ということを考え続けることで見える自分らしいリーダーシップやキャリアが見えてきたり、そこに良い意味付けをしてプレーすることでパフォーマンスアップにも繋がっていきます。

研修事業では、トップアスリートの経験をビジネスマンの学びに変える研修プログラムやブラインドサッカーを用いたコミュニケーション、チームビルディング(※3)研修などを企業に向けて展開しています。

(※1)パートナー企業
特定の目的や計画のために協力関係を結んでいる他の企業のこと。
(※2)アスリートのセカンドキャリア
アスリートが競技生活を終えた後に取り組む新たな職業や活動のこと。
(※3)チームビルディング
チームのメンバー同士の信頼感や協力関係を高めるための活動のこと。

なぜ、スポーツで事業化をしようと思ったのですか?

私自身、スポーツから学ぶことがすごく大きく、多くの価値があると思っていたことと、オリンピックの時には戦争が止まるようにスポーツだからこそ目指せる世界平和があると考えてスポーツで事業を始めることを決めました。

クラブ事業での地域課題解決をもう少し具体的に教えてください。

根本にある考え方は「サッカークラブを使って何ができるのか」です。
今年(2023年度)は170回地域活動をして、合わせて約2万4,000人の方々にお会いしました。

活動内容としては、高齢者向けのサッカーボーリング大会やLGBTQやホストクラブの方々との歌舞伎町の清掃活動、子どもが思い切り体を動かし、トップアスリートからスポーツを学べる企画、様々な国籍の方々を集めたフットサル大会など新宿の課題解決に繋がるアクションをしています。

新宿の街の人たちに応援してもらいながらもより新宿の価値を高め、住みやすい・生きやすい豊かな街をつくっていくためにスポーツでできることはなんでもやっています。

モデル画像

【人(キャリア)と組織(研修)の豊かさを作り、クラブをハブに(※4)人と人を繋げ、豊かさを広げていくモデル。 提供:株式会社Criacao】

(※4)ハブに
中心として、拠点として、ということ。

竹田さんが考えるサッカーの価値とは何ですか?

1つ目に脳から一番遠い足でやるのでミスが起こりやすく、仲間との相互補完、多様性受容が求められる思いやりのスポーツであること。

2つ目に、攻守に切れ目がなく、状況に応じた変化対応と一度ピッチに立つと監督の指示ではなく、選手一人ひとりが自立、決断が求められるスポーツであること。

3つ目に世界中に競技・観戦人口を有し、ボール一つで皆が繋がれる世界一グローバル且つユニバーサルなスポーツであること。

私は、本当にサッカーは素晴らしいスポーツだと思っています。サッカー以外もそのスポーツ特有の価値があると思いますので、今まさにプレーしている皆さんは、存分にスポーツに浸り、味わい、堪能して欲しいと思います。

学生のうちにこれをしておいた方が良い、考えておいた方が良いことは何かありますか?

知の深化と知の探索(※5)があるように、スポーツを兎に角武士のように突き詰めることで物事の本質に辿り着くパターンとスポーツ以外の学びを沢山得ることで共通項を見出し、物事の本質に辿り着いていくパターンがあって、人によって好みがあると思っています。

前者であれば兎に角スポーツを研究し、追求していって欲しい、後者であれば食事、睡眠はもちろん、ビジネス、音楽、美術、心理学、ロジカルシンキング等々様々な分野に触れることでスポーツに活かせる気付きが沢山あると思います。

(※5)知の深化と知の探索
新しいアイデアや発明を生み出すためには、「知の探索(Exploration)」と「知の深化(Exploitation)」が必要と言われています。
「知の探索」とは「新しいことを学ぶ」こと。
「知の深化」とは「学んだことを深く理解する」こと。

最後に一言

なんの為に部活をやっているのですか?
なぜ日本一になりたいのですか?
部活を辞めた時にどんなことが得られたら良いですか?
今日の練習、目の前の球際、一瞬のプレーに101%で出来ましたか?

是非問い続けて欲しいです。

竹田好洋(たけだよしひろ)さん

 

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